新薬HOCENAアメリカで第2相臨床試験開始

2013/12/12

GoldenBiotechは2013年11月26日に台大医院国際会議センターで行われた記者会見において“新薬HOCENA®第二相臨床試験開始”を発表いたしました。GoldenBiotechはアメリカFDAの認可を得て第二相臨床試験を開始し、世界で一番大きいCRO(受託臨床試験機関)の一つであるICONと契約を交わしました。記者会見では会長呉麗玉が来賓の方々に挨拶を述べ、代表取締役社長劉勝勇がHOCENA®の特徴について説明しました。立法院の王金平院長と新北市経済発展局黄正誠副局長に祝辞を述べていただきました。

20年前に科学者はRASが多くの癌の原因となっていることを突き止めました。肺癌、大腸癌、すい臓癌等において、約三割の患者にRASの突然変異が癌の原因と見られました。20年以上各国の製薬会社が労力と資金を投じてRasに対抗する新薬を研究してきましたが、Rasをターゲットとするのは難易度がとても高く、いまだ新薬が開発されていません。

2006年GoldenBiotechが世界で初めてRasを抑制する小分子化合物を発見し、第一相臨床試験において安全性と有効性を確認し、アメリカのFDAの認可を受け、第二相臨床試験に入りました。第二相臨床試験は世界でとても有名なアメリカのJohns Hopkins癌センターのDavid S. Ettinger教授が担当し、世界で初めてRasをターゲットとした肺癌の抗癌剤に期待が寄せられています。

GoldenBiotechの研究チームが10年の研究を経て、2006年に世界で初めてRasの小分子化合物をターゲットとした新薬Hocena®を開発しました。Hocena®は癌細胞内の特定質酵素(FTase)を抑制し、Rasの修飾作用を阻害します。そして、Rasタンパク質の活性を抑制し、癌細胞の成長を抑制します。

アメリカのFDA認可を受け、GoldenBiotechの新薬Hocena®は第二相臨床試験の段階に入りました。。第二相臨床試験は世界でとても有名なアメリカのJohns Hopkins癌センターのDavid S. Ettinger教授が担当いたします。2011年にHocena®の第一相臨床試験を開始し、非小細胞肺癌患者に対する臨床試験で、Hocena®の最大耐性量、薬物動力学、安全性、有効性の試験を実施し、よい結果を得られました。2014年から第二相臨床試験のデータを得られるでしょう。第二相臨床試験では、非小細胞肺癌末期患者に対してHocena®の有効性、安全性、薬物動力学の分析を実施します。